愛がなんだ。
2006年 07月 01日
角田光代の小説、また読んでしまった。
なんかもう、「癖になる」ってこういうことを言うんだろうね。
で、その中で気になった一文。
「顔が好みだの性格がやさしいだの何かに秀でているだの、もしくはもっとかんたんに気が合うでもいい、プラスの部分を好ましいと思い誰かを好きになったのならば、嫌いになるのなんかかんたんだ。プラスがひとつでもマイナスに転じればいいのだから。そうじゃなく、マイナスであることそのものを、かっこよくないことを、自分勝手で子供じみていて、かっこよくありたいと切望しそのようにふるまって、神経こまやかなふりをして、でも鈍感で無神経さ丸出しである、そういう全部を好きだと思ってしまったら、嫌いになるということなんて、たぶん永遠にない。」
長い引用でスイマセン。でもあたしはこの部分がなんだかすごく好きで、何度も読み返してしまったのです。
嫌いな部分を好きになるっていうことが、たぶん愛とか永遠に通じるものなんだろうけど、あたしは心が狭いので嫌いな部分からは目をそらしてしまいます。どうしても。
なんかもう、「癖になる」ってこういうことを言うんだろうね。
で、その中で気になった一文。
「顔が好みだの性格がやさしいだの何かに秀でているだの、もしくはもっとかんたんに気が合うでもいい、プラスの部分を好ましいと思い誰かを好きになったのならば、嫌いになるのなんかかんたんだ。プラスがひとつでもマイナスに転じればいいのだから。そうじゃなく、マイナスであることそのものを、かっこよくないことを、自分勝手で子供じみていて、かっこよくありたいと切望しそのようにふるまって、神経こまやかなふりをして、でも鈍感で無神経さ丸出しである、そういう全部を好きだと思ってしまったら、嫌いになるということなんて、たぶん永遠にない。」
長い引用でスイマセン。でもあたしはこの部分がなんだかすごく好きで、何度も読み返してしまったのです。
嫌いな部分を好きになるっていうことが、たぶん愛とか永遠に通じるものなんだろうけど、あたしは心が狭いので嫌いな部分からは目をそらしてしまいます。どうしても。
by azumibootleg
| 2006-07-01 23:31